紙めくりて

ブルベ冬と診断されたオタクがコスメで右往左往するブログ

2020.10.4 読了後の本感想【生物学多めの雑多ジャンル】

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読了後の本に付いての感想走り書き。

 

◆ひらめき教室「弱者」のための仕事論(松井優征・佐藤ナオキ)

何かのテレビ?での対談を文章に起こした本。

漫画家とデザイナーということで、「どう創作に向き合っているのか」などをつらつらと話している。万人のためになる本ではないが、先人の頭の中を覗くという意味では中々に有意義。ただ、最高にタイトル詐欺。仕事論?仕事、論……???弱者とはなんなんだ……と言う顔になること間違いなし。

天才の対談と言うよりは、消費者に創作物を送り届ける供給者と言った感じ。

漫画家やデザイナーは供給者としての側面より、感覚派の天才がたくさん居ることを考えるとそういう意味では弱者なのかな。

薄いし、対談形式なので、文章として捉えるとうーんと思うかもしれない。

創作に関わっている人は読むと参考になる部分もあるかもしれない

 

◆睡眠の科学 改訂新版 なぜ眠るのかなぜ目覚めるのか(櫻井武)

不眠症の経験があれば、睡眠に対して興味が湧くのではないか。

私も睡眠に興味があってこの本をセレクト。

睡眠に関する本は胡散臭いものも多いのだが、これはまず脳の機能から入り、オキシトシンの効果を中心に淡々と事実を書き出しており好感が持てる。

専門的な内容になるので、拒否感を覚える人も多いかもしれない。

この本はある程度生物学的な知識、出来れば簡単な医療関係の知識があった方が取り掛かりやすいと思う。専門家が読むに耐える内容だが、一般的な人には難しい。

 淡々と情報を述べているので、書籍と言うよりは論文に感覚が近い。

 

◆お菓子の由来物語(猫井登)

お菓子とはあるが洋菓子メイン。ヨーロッパ圏の色んなお菓子が載っている。

写真がとても綺麗なので眺めているだけでお腹がすく。美味しそう。

各お菓子の紹介と由来に付いて書いてある。中には日本に伝来してどうなったか?まで書いてあり、初心者向けでありながら有意義な内容。お菓子の勉強している人は読んで損のない書籍になっている。

日本ではあまり聞いたことのないようなケーキやらパイやらも載っている。

私は食にあまり拘りがないので「一緒じゃん」って思ってしまうけど、洋菓子圏の人たちからすると、大福の餡が粒餡か濾し餡かぐらい大きな問題なんだろうなぁ……

レシピは一切載っていないので、座学面のみのフォローになる。

お菓子の由来物語

お菓子の由来物語

  • 作者:猫井 登
  • 発売日: 2016/08/10
  • メディア: 単行本
 

 

天皇家と生物学(毛利秀雄)

天皇家の人たちが代々生物学を研究していたのは知っていたが、詳しく知らなかったのでチョイス。公務も多忙そうな中で何故生物学なんだ?とも思ったが、なるほど!と思う解説が序盤にしてある。なるほど。

ニュースの報道で「なんでハゼ?」とも思ったのだが、それに付いても詳しい解説がある。ハゼお前そういう生き物だったのか……。研究者が少ない問題に関しては、お国に思想を変えてもらわないとこの手の基礎研究分野はどこも厳しいんだろうな。

この人は基礎生物学を大切にしたいことやどこの財団も運営に困難さを覚えていることに対しての危機感。天皇家生物学者の方々の功績が日本国民に広く知られていないこと。本人達もそれを誇らしげに話して回らないこと。色々と歯痒く思い本を書いたことはわかる。が、若干お節介な気もした。

情熱というか、執念と言うか……。文章がこれでもか!!と言うぐらいに詰め込まれている。読むまで不安だったが、視点は天皇家に対して公平で安心した。

天皇家と生物学 (朝日選書)

天皇家と生物学 (朝日選書)

  • 作者:毛利秀雄
  • 発売日: 2015/04/10
  • メディア: 単行本
 

 

◆ウイルスは悪者か お侍先生のウイルス学講義(高田礼人)

時勢の影響で微生物学を再度勉強し直したい気分で、ツイッターでオススメされていた書籍を読んだ。

発行は2018年。書籍としては比較的新しい部類。論文してなら少し古いかもしれないけど、一般教養としては十分だと思う。

本書の内容のメインはエボラとインフルエンザになるが、「ウイルスとはなんなのか」専門的な内容にも触れている。

全く知識がない状況で本書を齧ると、少しハードルが高い。最低限に生物学的知識は必要。微生物学の総論として入口にするには少し難しすぎる(各論としてなら普通に読める)

あと文章がすげーーーーなんか鼻につく。

ただ、中身の質としては長年ウイルスと向き合ってきた研究者の本場の知識が詰め込んである。書籍としても教本としても、よい内容だとは思った。

タイトルに付いてはちょっと詐欺みを感じる。タイトルに付いて触れているのはエピローグだけ。専門知識がない人は12章とエピローグを齧り読むだけでいい。

それなりに面白いが、兎に角文章が鼻につく。あと個人的にこのフォント読みにくくて嫌い。

エピローグでウイルスと宿主は共生関係だと述べている。宿主を殺してしまってはウイルスも困る。ウイルス側からすれば起きて欲しくないエラーで、偶発的な条件がいくつも重なって起きることなのだろう。ウイルスを死んでいるとか生きていると表現することがそもそも「???」だから、ウイルス側は思いもしないんだろうが……。

こういうことを話始めると一休さんになった気分になるので辞める。

そういう重箱の隅を突くのが好きな人は、多分この本は楽しい。

ウイルスは悪者か―お侍先生のウイルス学講義

ウイルスは悪者か―お侍先生のウイルス学講義